
一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
今回は、紫野高校2年生の総合的な探究の時間「Global Citizenship2(GC2)」の授業の様子をお伝えします。生徒たちは、これまでの探究成果を踏まえ、それらを論文としてまとめていく段階に入りました。
前回の授業では、10月21日に開催されたGCフェスタ(探究成果発表会)での自分の発表を振り返り、そこで得た気づきや学びをどのように言語化していくのかについて、「論文とはどのような文章なのか」を全員で確かめました。
今回の授業では、仮説の正しさを確かめ、よりよい形へと再構築していくために、参考文献を検索し、その内容をまとめるメモシートの作成に取り組みました。生徒たちが扱っているテーマは実に多様です。
「美味しいものいっぱい食べたい!簡単に栄養管理を!」
「親との信頼関係を取り戻したい!~コミュニケーションの上達を図るアプリ~」
「Traffic Revolution~信号の待ち時間をも有意義に~」
「点数アップ!~キャラを育てて勉強のモチベーションに~」
「「一人も取り残さない集団へ」~登校できるようになるアプリの提案~」
「オーバーツーリズム解消へ観光アプリと案内活動~」
など、それぞれの生活や身近な「不自由さ」から生まれた独自の探究が進んでいます。
文献検索では、GoogleスカラーやCiNiiなどを使いながら、どの文献が自身の仮説を支える根拠になり得るのかを探していきます。
「どう検索したらいいのだろう」「論文が全然出てこない」という声に対し、大学生ティーチングアシスタントや担当教員が「キーワードを組み合わせてみよう」「この単語も加えると見つかりやすいよ」とアドバイスし、それを受けて「あっ、出てきた!ありがとうございます!」と顔を明るくする姿も見られました。
コツをつかんだ生徒たちが、周りの友達にやり方を教える場面も多く、真剣な空気の中にも自然な助け合いが生まれていました。
一方で、「これは参考文献として根拠が弱いかもしれないね」「こんな視点の研究も調べてみると良いかもしれないよ」といった、大学生や教員との密な対話も交わされていました。参考文献を探すという行為は、先人が積み重ねてきた知の土台に立つことを意味し、遠くを見通すための大切なステップです。苦戦している生徒もいましたが、この壁を越えることで探究の視野は大きく広がっていきます。
論文作成はまだ始まったばかりですが、ここから生徒たちがどのように思考を深め、自分の言葉として表現していくのか、とても楽しみです。頑張れ、2年生!


