
一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
今回は、紫野高校2年生の総合的な探究の時間「Global Citizenship2(GC2)」の授業の様子をお伝えします。10月21日に開催された「GCフェスタ(探究成果発表会)」を終え、生徒たちはそこで得た意見や気づきをもとに、これまでの探究結果を論文としてまとめる段階に入りました。
授業の前半では、フェスタを振り返りながら、発表してみて初めて感じたことを全員で共有しました。自分の作ったアプリに興味をもってもらえたこと、新しい機能のアイデアをもらえたこと、想像よりも大きな可能性があると気づけたことなど、前向きな感想がたくさん聞こえてきました。
一方で、相手の目を見ることができず早口になってしまったこと、似たアプリの調査が不足してオリジナリティを十分に打ち出せなかったこと、伝えたい内容が多すぎて頭の中が整理しきれず混乱してしまったこと、質問を受けて自分の仮説の弱点に気づいたことなど、チャレンジとして受け止めたい点も率直に語られました。
発表は、自分の思考を外に出すことで初めて生まれる気づきが多くあります。ほんの少しの「背伸び」が、人を大きく成長させてくれることを、生徒たちも実感できたのではないでしょうか。
後半の授業では、「そもそも論文とはどのような文章なのか」というテーマで教員から説明があり、8人ずつのグループに分かれて、論文の役割や構造について書かれた文章をアクティブブックダイアローグの手法を用いて読み解きました。
アクティブブックダイアローグとは、本を高速で分担して読み、内容をまとめ、対話を通して理解を深める学習方法で、探究的な学びと非常に相性の良い手法です。読み終えた生徒たちは、その後、自分たちの仮説を支える参考文献の検索にも取りかかりました。
授業では、なぜ論文を書くのかという問いについても改めて確認しました。論文を書くことには、仮説を検証し、必要に応じて修正・再構築していくという目的があります。自分の仮説の正しさを確かめながら、より良い形へと高めていくことは、最終的に「より多くの人の自由を実現する」というGC2の探究テーマにもつながっていきます。
また、論文を書く過程は、活動を振り返り、思考を整理して言語化する内省の時間でもあり、自分自身や探究対象を深く理解することにつながります。さらに、探究のプロセスや成果、そして課題を記録として残していくことで、来年以降の紫野生へ学びを引き継ぎ、自由で幸福な共生社会の実現にも寄与していきます。
GC2もいよいよ終盤に近づいてきました。これまでの学びを言葉として紡ぎ出す生徒たちの姿を、ぜひ楽しみにしていてください。

