
一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
現在、紫野高校の1年生は、総合的な探究の時間「Global Citizenship1(GC1)」の授業で、「誰もが自由でいられる世界を国外でも実現し、活動を通じて他国を知る」という目的のもと、探究活動を進めています。今回のテーマは「国際理解~世界寺子屋運動に参加しよう!~」です。
世界寺子屋運動は、ユネスコと日本のNGOが1989年から進めている国際協力活動です。「読み書きができることは、生きる力につながる」という理念のもと、カンボジアやネパール、ラオスなどで、地域の子どもや大人が共に学ぶ「寺子屋」を支援しています。
この活動では、読み書きや計算だけでなく、生活改善や文化交流、職業訓練など、地域の人々がよりよく生きるための学びが行われています。また、日本では書き損じはがきや未使用切手を集めて換金し、その資金を現地の教育支援に役立てています。
今回の授業では、生徒たちがこの世界寺子屋運動を紹介するリーフレットを制作しました。テーマは「どうすれば自分の想いや考えを誰かに届けられるか」。単にキャッチコピーを考えるだけでなく、見る人の心に届く表現を意識しながら、言葉とデザインの関係を工夫しました。
当日は、京都産業大学から7名のインターンシップ生が来校し、生徒たちと一緒にリーフレットづくりに取り組みました。大学生たちは、「この写真なら、子どもからのメッセージという雰囲気を出したらいいかもね」「ここは具体的なデータを一言いれることで説得力が増すよね」といった温かいアドバイスをしてくれました。
それを受けて生徒たちも、「この言葉がいいかなぁ」「配置を工夫したら言葉と写真のバランスがよくなるね!」と互いに意見を出し合いながら、よりよい作品づくりを目指していました。教室のあちこちで、「あ、こっちの方が伝わるかも」「この写真の笑顔、いいね」といった声が飛び交い、活気ある雰囲気に包まれていました。
完成したリーフレットには、「学びは、心の灯をともす力」「あなたの一枚のハガキが、誰かの未来を開く」「文字が読めた。その瞬間、世界が広がった」など、生徒たち一人ひとりの想いが込められています。どの作品からも、「支援する側とされる側」という関係を超えて、「共に学び、共に生きる」という温かなメッセージが感じられました。
今後、各講座から選ばれた優秀作品はユネスコ連絡協議会に提出され、全国のユネスコスクールの中から選定された作品はユネスコの公式ホームページにも掲載される予定です。
生徒たちはこの活動を通して、「学びは特別な誰かのためではなく、みんなのもの」であることを実感しました。自分たちのつくった一枚のリーフレットが、誰かの心に小さな光を灯す、そんな思いを胸に、世界とつながる「自由への一歩」を踏み出しています。


