一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町22[MAPを見る]
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こんにちは、GC教育部です♪
現在、1年生のGC1(Global Citizenship1)の授業では、「紫野高校の魅力を自分たちの視点で発信する」という目的のもと、探究活動を進めています。テーマは「地域巡検~紫野高校周辺の自由を表現しよう~」。この活動を通して、生徒たちは「自由」という言葉を自分なりに解釈し、その意味や範囲を校内だけでなく地域全体へと広げていくことを目指しています。
前回の授業では、紫野高校の周辺で暮らす、あるいは訪れる人々のストーリーが書かれたプリントを読み込み、「どうすればその人が『自由』を感じられるのか」について話し合い、その考察をもとに、大徳寺・今宮神社・船岡山などを実際に巡る地域探究を行いました。
今回の授業では、巡検で得た気づきや出会いをもとに、生徒たちが成果をまとめ、発表しました!紙芝居形式で表現するグループ、パワーポイントのアニメーションを使って発表するグループ、Canvaの画像生成を活用して「出会い」や「喜び」を表現するグループなど、それぞれが創意工夫を凝らし、自分たちにしかできない形で成果を伝えていました♪
中でも印象的だったのは、次のグループの作品です。
仕事一筋で30年間を過ごしてきた52歳のイギリス人観光客。自分の人生を振り返り、「本当にこれで良かったのか」と自問する日々。そんなとき、ふと訪れた大徳寺の境内で、1人の住職と出会う。その住職は若いころに留学経験があり、英語で会話ができた。住職もまた、仏教徒としての生き方に迷い、異国で学びを得たという。住職から仏教や禅の話を聞くうちに、イギリス人観光客は自らの人生の意味の輪郭を少しずつつかみ始める。庭に案内され、枯山水を静かに見つめた瞬間、心の中の悩みがふっとほどけ、世界とつながっているような感覚に包まれた。そして、住職と笑顔で別れたあと、自分の掌を見つめながら、穏やかな微笑みを浮かべた。
このように、生徒たちは自分たちなりの視点で、他者の物語と向き合いながら「自由とは何か」を表現していました。どのグループの発表にも、それぞれの感性と優しさがあふれており、教室全体が温かな空気に包まれました。
この半年間を通して、生徒たちは「自分」「学校」「地域」と、考える範囲を少しずつ広げてきました。後期からは「国際理解」の単元が始まります。3月に控えた海外修学旅行に向けて、さらに世界へと視野を広げていく生徒たちの学びにご期待ください。