一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
紫野高校の1年生の総合的な探究の時間「Global Citizenship1」の様子をお伝えします!
前回は、「紫野高校内の不自由さやもと活用した方が良い場所」を選定し、どのようにその不自由さを解決していくのかの提案書の清書を行いました!
今回は、それぞれのグループで考えた提案書をクラス内で発表し、その後、全体交流会で代表グループが発表しました♪
素晴らしい発表ばかりでしたが、その中から一つご紹介します!
1)テーマ:「椅子のガタガタを直そう!!」
2)問題意識:教室の椅子を動かすときの「ガタガタ音」がとてもうるさく、例えば聴覚過敏の生徒にとってはかなりの苦痛だと思うし、隣のクラスや下の階のクラスにも響き渡るのは、授業の邪魔にもなると思う。椅子の音が静かになったら、全員が集中して学習に取り組めるし、ストレスフリーなる。
3)提案内容:椅子に緩衝材を装着する。緩衝材は100円ショップにも売っており、それを椅子の脚の裏につけることで、椅子をひきずる際に生じる音がほぼなくなる。3学年分でおよそ28000円程度。A案は生徒が自費、B案はクラス予算で実施、C案は学校予算で実施、の3案が考えられる。まずは学年主任の先生に提案するところから始めたい。
発表の最中に、緩衝材をつける前とつけた後の音の違いについての実験動画が流され、その音の違いを聞いた生徒たちから「おぉ!」と歓声が上がっていました♪
この5回にわたる「校内巡検」の授業では、「校内にある不自由さ」をテーマに、生徒たちが校舎内を自ら歩き、気づきや疑問を元に探究的な視点を養う活動を行いました。しかし、ただ巡検して終わるのではなく、「その気づきをどう活かすか」を考えることこそが、探究の本質です。そこで行われたのが「提案書の作成」と「発表会」です。
今回、すべてのグループが発表を行いましたが、この発表の場には、大きな意味があります。
第一に、他者に伝える経験を通じて、自分たちの考えを客観視し、深めることができるという点です。発表を前提に提案内容を言語化することで、思考は整理され、より論理的に磨かれていきます。
第二に、クラスメイトの多様な視点に触れられることです。同じ校内でも、着目する場所や感じ方は人それぞれ。自分たちにはなかった視点に出会うことで、世界の見え方が広がります。
第三に、自分たちの声が学校を動かすかもしれないという実感です。先生や他の生徒からのフィードバックを通して、「提案が現実に活かされるかもしれない」という期待が、主体性と責任感を高めます。実際に生徒たちの提案の通り、学校の備品の取り換えが行われました!
このように発表会は、「振り返り」でもあり、「次の一歩」でもあります。次回からは、さらに視点を広げ「地域巡検」が始まります。皆さんの「新たな一歩」を期待しています!!