世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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11月1日(水)5・6限、本校第二体育館にて、3年次生人権学習「混ざり合う社会~車いすバスケットボールを通して~」を実施しました。坂野晴男先生(シドニー・北京パラリンピックコーチ・京都アップスコーチ)に講師としてお越しいただき、京都・滋賀・奈良などから合計6名の選手の皆さんをお招きしました。
まず始めに講師紹介があり、自己紹介と障がいの持ち点についてお話いただきました。選手の皆さんから「みんなと仲良くなって帰りたいと思うのでよろしくお願いします!」と親しみやすい雰囲気を作って下さいました。競技の説明、模範試技を披露の後、代表生徒によりクラス対抗で車いすバスケットの試合をしました。なかなか思うように動けず、パスを受け取る、シュートを打つなどの当たり前の動作の難しさを実感しながらも、真剣に戦い、応援生徒も一体となって大変盛り上がりました。
試合の後には、講師の方のお話をグループに分かれて聞かせていただきました。車いす生活を送るようになった経緯や車いすバスケットボールとの出会い、生徒たちへのメッセージなどをお話し下さいました。生徒は熱心に耳を傾け、自分からたくさん手を挙げて様々な質問をするなど、双方向の交流となりました。介助を担当した生徒たちも、自ら進んで声をかけ、それぞれの講師の方に付き添い、移動の補助や、競技用車いすの運搬を手伝うなどして、最後まで見送りました。全体をコーディネートして下さった坂野晴男先生からは、13人に1人が何らかの障がいを持っている現状や、みんながお互いに配慮しながら生きる共生社会の大切さなども教えていただきました。
生徒によるお礼の挨拶では、「苦しいことがあっても一つのことを諦めずに進んでいく姿勢は、障がいの有無に関わらず誰にとっても大切なことだと気づかされた。何かを諦めそうになったときに今日のお話を思い出して頑張っていきたい。」と述べ、今回の体験・交流が多くの生徒にとって自らの生き方について考える機会となったことが感じられました。
率直な思いや体験を聞かせて下さった講師の方に感謝するとともに、生徒たちが今回の交流での思いを心に刻み、一人一人がお互いを思いやり混ざり合う社会で、心地よく生きることを願っています。