世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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7月14日、パーラメンタリーディベート講習会が行われました。大阪府立大学大学院の中川智皓先生をお招きし、国際コミュニケーションコースの生徒が、ディベートに関する講義を聞いた後、実際に2つの論題に関してディベートを行いました。パーラメンタリーディベートとは、一つの論題に対し、肯定チームと否定チームに分かれ、各々のチームが第三者(ジャッジ)を説得させる即興型のディベートです。
論題が発表されてから15分程度の準備時間の後、ディベートを開始するため、チームで様々な意見を出し、まとめ、それを英語にする作業を短時間で行わなくてはなりません。英語での発信力はもちろん、幅広い知識、論理的思考力、チームワークが必要となります。
皆初めてのディベートに、準備段階から苦戦しているようでしたが、本番では多くの生徒が、自分の主張を英語で堂々と話すことができました。ディベートの論題は、社会、政治、倫理、環境、国際問題など多岐にわたります。今回は社会状況を問う内容が含まれており、非常に難しい論題でしたが、今の日本の社会問題を考える良いきっかけになりました。また、ディベートをする者は、肯定チームか否定チームのいずれに属するかを自ら選ぶことはできず、自身の意見とは異なる観点からの主張も考えなければならないことがあります。多角的に物事を見て、意見を論理的に整理することの重要性を知ることもできました。
生徒の事後アンケートでは、「頭をフル回転して相手に反論するのが楽しかった。」、「こういう体験をしたことがなかったから不安だったけれど、チームで頑張ることができた。」、「色々な意見があったのでとてもおもしろかったし、勉強になった。色々な立場から物事を考えると多くのことを学べると思った。」などの意見がありました。講師の中川先生からは、「今回感じたことをバネに、英単語力や積極的に聞く力など、さまざまな力を鍛えられるよう努力していってください。次にディベートをする際にはさらに楽しめると思います。」とのお言葉をいただきました。今日の経験を活かし、さまざまな角度から物事を考え、その意見を世界に発信していけるよう、学び続けて欲しいと願っています。