世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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2月2日(火)5,6,7限の1年7組の家庭基礎の授業時間を使って、京都市建築士会まちづくり委員会の方々との合同特別授業を行いました。今年の一年生は廃校になった月輪小学校の校舎を使わせていただいています。そこで、今回のテーマは「地域の活性化のために月輪小学校跡地をどう活用するか」と設定しました。
まず、最初に月輪学区に長年お住まいの村上さんに月輪学区の歴史や特徴について講義していただきました。その後、元月輪小学校の校長である竹花先生に月輪小学校がいかに地域とつながってきたかというお話をしていただきました。
その後4つの班に分かれてフィールドワークに出発しました。フィールドワークでは、地元の二軒のお宅に訪問し、この地域の良いところ不便なところなどをインタビューしました。高校生の質問にも、非常に丁寧に優しくお話をしていただきました。またその後、近くても普段は入らない本町通りからはずれた路地奥まで歩きました。入り組んだ細い道に、生徒からは「こんなとこ、入っていいの?」「迷路みたい」といった声が聞かれました。
そして約一時間のフィールドワークの後、教室に戻り、今見てきたもの、インタビューをしてきた内容を元に、模造紙と月輪小学校の平面図を広げてグループごとに月輪小学校の活用法を考えました。最初は高校生目線でしか意見が出せなかった生徒たちも、建築士の方々のアドバイスを聞きながら、次第に地元へ気持ちを寄り添わせていきました。最終的には4つの班がそれぞれの形でまとめ、生き生きとした発表をすることができました。
発表はどちらかといえば夢物語が詰まったものになったように思います。それでも、いままで通り過ぎるだけだった「まち」の中にも住んでいる方々がいて、そしてどうすればこの「まち」を良くすることができるのだろうと考えるきっかけになったのではと思います。
ご協力いただいた月輪学区の皆さま、建築士会の方々、貴重な経験をありがとうございました。