〒604-8161 京都市中京区烏丸通三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル7階
TEL. 075‐222‐3767(学校指導課)
京都市教育委員会では、高校生が“世界を舞台に自分なりの課題を見つけ、チャレンジ精神をもって新しい価値を生み出せる人”へと成長できるよう、「京都市立高校グローバルリーダー育成研修」を実施しています。
この研修は、地球規模の課題に目を向け、持続可能な社会づくりに貢献できる人材の育成を目指すものです。
本年度は、7月23日(水)から8月1日(金)までの10日間、インドネシア・ボルネオ島において、地球環境をテーマに探究学習を行います。現地では、熱帯雨林とアブラヤシ農園の間にある村でホームステイをし、急速な経済発展と森林保全の現状を肌で感じながら、参加生徒一人一人が設定した探究テーマを深めます。帰国後には、現地での学びを活かした実践を各学校等で行い、12月20日(土)にその成果を京都探究エキスポ(府市合同探究成果発表会・会場:国立京都国際会館)で発表する予定です。
第1回事前研修 ― 視野を広げる「問い」の立て方を学ぶ ―
第1回事前研修(5/31)では、現地での探究活動に協力いただくNPO法人「ウータン・森と生活を考える会」から、現地プログラムや渡航手続きの説明を受けました。
また、地球規模の課題に取り組む「総合地球環境学研究所」の研究員からは、ボルネオ島の環境問題や、アブラヤシ・プランテーション拡大の多面的な影響についての講演をいただきました。講演では、「今、見えていること」だけで判断せず、背景や原因、未来に目を向けることの大切さが語られ、生徒たちにとって探究活動のヒントとなる学びの場となりました。
第2回事前研修 ― 海外探究に挑む仲間とともに ―
続く第2回事前研修(7/12)では、自らの探究テーマと仮説を見つめ直し、多角的な視点を持つために、「海外探Q留学」に参加した生徒9名との交流会を実施しました。
海外探Q留学の生徒たちからは、自分が設定した問いや海外での活動計画について発表があり、本研修参加生徒も、自ら設定した探究テーマについてグループ発表を行いました。互いに刺激を受けながら活発に意見を交わす姿が印象的で、交流を通じて「問いを深める楽しさ」や「視野が広がる実感」を得ることができました。
また、当日は京都市教育委員会の清水教育企画監より、「自身の仮説が現地で覆ることを楽しんでほしい」との激励があり、生徒たちは柔軟な姿勢で探究に臨む決意を新たにしました。
いよいよ7月、出発の日が近づいてきました。
京都市教育委員会では、安全な研修実施に全力で取り組むとともに、生徒たちがこの研修を通じて視野を広げ、課題解決に向けて自ら行動できる“グローバルリーダー”として成長することを心から期待しています。