「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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「演奏研究」は音楽の専門の授業で、3年生に1時間設定されています。クラスを半分の講座に分けて半期ごとに2つの内容を学びます。今回紹介するのは小松先生講座の「作曲」についてです。
半期の授業内容は、まず最初に与えられた旋律に和音をつけることから始まり、メロディを作ることを学んだ後、そこからは自由に作曲を行います。これらはすべてグループで行います。そのグループは生徒たちの専攻を考慮した3~4人で構成されています。
9月12日は、それぞれのグループが作曲した曲の発表会で、もう一つの講座の生徒たちも含めてクラス全員で演奏を聞きました。
自分たちの中のイメージを曲で表現したり、気に入った詩に曲をつけたり、既存の曲や旋律の変奏をいくつも作ってみたり、小松先生の名前から受けたインスピレーションを曲にしたりと、それぞれアプローチの違う作品で、聴いていてとても面白かったです。最後の先生の名前の曲は、歌詞も自分たちで考えていて、聴いている生徒たちも大喜びでした。
先生からは、「対照的なことを並べるのは効果的」「詩に曲をつけるのは難しい。いかに自然につけられているかが大切」「やりたいこと、できることをとにかく盛り込んだ超大作」「楽器編成がやりにくかったと思うがしっかりまとめてくれた」といった曲に対するコメントとあわせて、「先週まで曲が出来上がるかと思っていたが、底力を見せてもらった。曲を作るうえでいろいろ苦労したことや考えたことを活かして、演奏する曲の分析をしてほしい」というメッセージももらっていました。
終わってから先生に話を聞くと、「生徒には『できることをやってくれたらいい、小さな曲でかまわない』と伝えているが、毎年作り上げてくる曲はみんな熱のこもったものになる。その姿に自分も勇気をもらいます。」とおっしゃっていました。ほんとに生徒たち、頑張ってるんだなぁって思います。