
すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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12月13日(土)本校本能館にて第2回探究道場を行いました。今回の探究道場は「商品開発プロジェクト」。ゴミ箱の改善点を見つけ、商品を開発せよ、というミッションで参加中学生57名に探究してもらいました。
探究道場の企画および運営は、約60名の本校スタッフが担います。「商品開発プロジェクト」自体も、10月に日本科学未来館を会場におこなったSSH「探究道場」連携校サミット2025に集った全国9校100名近くの探究道場スタッフたちの議論のなかで生み出されたものです。2日間のサミットというきわめて限られた時間のなかで産声をあげた「商品開発プロジェクト」。サミットでの議論にもとづきつつ、より中学生に探究的な学びを経験してもらいやすい形とするために、探究道場スタッフたちは京都に戻って日々議論を重ねてきました。
11月には実際に開発する商品を「ゴミ箱」に決定。後期中間考査による活動休止期間を挟みつつ、当日使用するスライドの制作、理論的な検証、ゴミ箱の試作、当日、前に立って全体をリードする師範や各班のファシリテーターとしての能力を高めるための練習、連携校スタッフの見学に関する調整、などなど多岐にわたる取り組みを進めてきました。第2回探究道場を以て、26期生(2年生)がワークショップに関わるのは最後となります。そこで27期生(1年生)のスタッフからもリーダーを選出し、26期生とともに全体の進捗状況を俯瞰し調整する役目も経験してもらいながら、スタッフたちはギリギリまで全力を尽くして準備を進めてきました。
当日は参加した中学生3~4人のグループに本校探究道場スタッフが1~2名加わり、商品開発のプロセスを意識しながら「ゴミ箱」と対峙しました。与えられた条件を読み解き、人びとのニーズに即した「ゴミ箱」はいかなる形なのか。高校生に促されながら、中学生は懸命に議論をしていました。後半は自分たちが考えた「ゴミ箱」を実際に形にします。手を動かすことで、自然と中学生同士の対話も活発化し、高校生が介入せずとも中学生同士で探究を進められるような班もみられました。高校生スタッフが考えもしなかった着眼点から「ゴミ箱」を考案する班も現れ、参加中学生も、また高校生スタッフも、一緒になって愉しむ様子が印象的でした。
参加してくださった中学生からは「私一人では読み取れなかった情報や考えられなかった方法を班の仲間に教えてもらいました。協力する楽しさ、生み出す楽しさが感じられました。」や、「堀川に絶対合格して、次は運営スタッフをやってみたいです」とか、今回が6回目の探究道場への参加という、「ベテラン」の中学生からも「今回で最後だけれど、とてもたのしかったです!!」との感想をいただいています。
寒いなかではありましたが、参加いただいた中学生のみなさん、保護者の皆様、視察に来てくださった探究道場連携校の生徒のみなさん、教育関係者の皆様、本当にありがとうございました。次年度も探究道場は継続予定です。またのご参加、心よりお待ちしております。

