すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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1年生の探究基礎HOP第3~5回は、戦後世界の社会情勢に対するある言説に対して、共通の資料を用いて、課題設定、仮説の検証、考察を行い、ポスターを作成し発表するという一連の学習になっています。
先週、第3回は、それぞれに異なる資料を読み取ったのち、他者に自分が読んだ資料の概要を正確に伝える学習を行いました。今週は、それらの資料を適切に用いて、各班ごとの結論を伝えるためのポスターを作成しました。これを通して、今後の探究成果を発表する際のポスター発表の型を学びます。
授業までにTeams上で共同編集してきた資料を、グループでまとめる作業を20分程度したのちに、試しに発表をしてみる班を1班だけルーレットを用いて決めました。ルーレットが止まる瞬間は大盛り上がりで、班は「あぶねー」「やべー」などと安堵の声が上がりましたが、発表班が一生懸命に主張を発表する姿を見て、教室の雰囲気がグッと高まりました。発表後も、考察が決めつけになっていないか、根拠としている資料の前提条件にズレがあるのではないか、などの鋭い質問がありましたが、発表班は誠実に考えを話していました。
代表班の発表やそれに対する質問の鋭さを見て、その後の時間は来週の本発表に向けてさらに集中してポスター作成を進めることができました。
この授業での生徒の感想を一つ紹介します。「前回は、資料から読み取り、考察へとつなげるということが難しくて、つい苦手意識や興味がないと思ってしまうことがあった。8班の発表やそれに対しての質問を聞いたことで、今まで気づけていなかった興味が出てきてよい機会だった。発表を聞いたときはすぐ納得してしまったが、反論はないか考えながら聞くことで、考えを深めることができると思うようになった。次回は、そのような反論を考えながら発表を聞いたり、話すことを頑張りたい」