
その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
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1年生の探究I授業では、自ら文章を作成したり他者に口頭で発表する等、「言語活動」を重視した取り組みを行っています。今回(11/26)もその一環で、お二人の講師(株式会社Casie藤本氏、株式会社SOU仲田氏)をお招きし、他者の考えを「能動的に聴く/聴き取る」ことを主眼とした特別授業を実施しました。
まず藤本氏より株式会社Casieのミッションや作品の売り方のお話があり、絵画のサブスクリプションの仕組みや流通のデザインの考え方に未来のアーティストの卵たちは興味津々に聞き入っていました。中でも海外の方は、どんなコンセプトで作品が描かれたのか、その言語化に注目されるとのこと、生徒たちにとって益々言語化の重要性をリアルに実感する機会となりました。
次に話し手と聞き手2人一組になって、話し手の作品を聞き手がそのコンセプトや背景をインタビューし、物語を引き出すワークを行いました。聞き手の生徒は「難しい」と言いながらも必死に質問を考え、作者の思いやプロセスを聞き出していました。
ある生徒は中学時代、悩んでいた時に2ヵ月かけて作成した絵画を題材にし、聞き手役の生徒は、日々感情の起伏が大きかった話し手に寄り添って丁寧に話を聞き取り、その後の他己紹介では、「相手の事や状況をきちんと見て取れる人」と紹介していました。
話し手も聞かれて話しているうちに当初気づかなかった新鮮な思いや新たな発見もあり、自身の考えも深まっていったようです。
抽象的な思いの言語化や相手に言われたいことを如何に表現できるかを学んだ今回の特別授業は、きっと今後の自身の作品のキャプションにも活かされることでしょう。

