その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
〒600-8202 京都市下京区川端町15番地[MAPを見る]
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7月12日(土)午後、陶芸専攻では美術見学会を実施しました。京都市東山区一帯は古くから陶芸が盛んなことで全国的にも広く知られていますが、陶芸専門のギャラリーや資料館、焼きもの関連の史跡なども多く、見どころがいっぱいです。今回は自由参加の企画でしたが、9名の生徒が参加しました。
祇園四条駅からほど近い鍵善良房では、ガラスと陶を組合せた色彩豊かな表現で知られる田島悦子さんの陶芸展を鑑賞しました。1980年代から現在に至る作風の変化、植物的な形態と2つの素材の調和を楽しむことができ、生徒たちも専門的な視点から熱心に見入っていました。
その後は大和大路通りを南進し(途中、轆轤町にある有名な幽霊子育飴のお店や五条坂京焼登窯なども覗き)、五条坂近くにある京都陶磁器会館では地元若手作家による食器などの展示を鑑賞、ろくろの実演も見せてもらうことができました。
そして五条通を渡り、最後は河井寛次郎記念館へ。大正から昭和にかけて京都を拠点に活動した民芸を代表する陶芸家、河井寛次郎の自宅兼工房を公開している大人気のスポットです。建物だけでなく、館内の家具などの多くも寛次郎が制作したりデザインしたものです。建物の奥には寛次郎が実際に使っていた薪窯も残されており、生徒たちは登り窯の中にも入り、その大きさと迫力に驚いていました。寛次郎が日常の中で感じていた美を体感できる空間に身を置くと時間を忘れるようでした。
酷暑の中でしたが、京都の奥深さと陶芸の歴史を感じる充実した半日となりました。