その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
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大変遅くなりましたが、昨年11月21日(木)、本校体育館において生徒のキャリア意識の向上等をねらいとした「進路講演会」についてご紹介をさせていただきます。
この日は講演者として、乾久美子建築設計事務所主宰、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授で建築家であられる 乾久美子氏をお迎えしました。
本講演会は、特に昨年移転に合わせて新築された校舎を設計された建築家の一人である同氏から、校舎を建築するにあたってのコンセプトや生徒に向けたメッセージなどをいただき、この校舎に込められた建築家の思いを知り、生徒が今後校舎に対し考えをさらに深めてほしいという願いを込めて実施しました。更には、美術・デザイン(建築分野)についての理解を深め、それらの活かす方法について知り、自らの将来を考える機会にするためです。
講演会では、同氏のお話の後、生徒の質疑の時間もあり、1年生から3年生まで、多くの生徒が質問をしてくれました。その質問に同氏は優しく丁寧に回答してくれ、少しずつですが校舎に対する「なぜ?」が理解できたようです。乾先生、本当にありがとうございました。
なお、この講演会では運営を募集したボランティアスタッフ1年6名がその役割を担い、司会進行やご挨拶、感謝の言葉などを生徒たちが考え、主体的に取り組みました。
講演会を通して生徒たちの感想は、以下の通りです。(アンケートから抜粋)
・面白かった!クリエイター側からの視点で色んなことを聞けたとが特に貴重な体験だった。
・何気ない箇所に設計者さんのこだわりが詰まっていて、もっと校舎を観察してみようと思えた。京都の街並みからインスパイアを受けているのを初めて知り興味深いと思った。
・今まで、新築された京都市立芸術大学の校舎と似てるなあ、としか思っていたのが、説明を聞いて、昔の銅駝の校舎が当時の最新のデザインだったように、この校舎も最新の考えや土地の歴史が詰まったデザインなんだなと思いました。
・校舎を設計するという大きいプロジェクトの中で、たくさんの人が関わっていることを知って、感謝を込めてこの校舎を使おうと思った。校舎の形や色、照明などには一つ一つの思いが込められていることを知れてよかった。
このように、この講演会を通じて生徒たちの校舎に対する考え方に変化が生じたことが見受けられ、今後良い意味での校舎活用が進むのではないかと思い、ワクワクしているところです。
昨年度から毎年1回の進路講演会にはなりましたが、これからも芸術と社会の繋がりなど、生徒が美術についての理解を深め、美術分野で生きる道について知り、自らの将来を考えることができるような講演者の招聘を行っていきたいと思います。